世界における「日本の位置」がわかる調査ランキング20選
国連報告書による2016年版の世界幸福度報告書によると、世界一幸せな国はデンマークということがわかった。養育費、教育費、医療費、低所得者への手当等、国民が生活に不安を感じずに暮らせる制度が整っていることが最大の理由とされている。
それでは、日本というのは外国と比べると、どんな国なのだろうか。そこで今回は、世界の様々なランキングを紹介し、日本という国が外国とはどのように違うかを探ってみようと思う。あなたは日本をどう思いますか。
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【1】世界幸福度ランキング <日本53位>
2016年版の世界幸福度報告書によると、日本の幸福度は53位。この調査は、一人当たりの国内総生産、社会的支援、健康寿命、社会的自由、寛容さ、汚職のなさの6要素で診断したものである。
参照:WORLD HAPPINESS REPORT 2016
【2】一人当たりの名目GDPランキング <日本27位>
GDP (国内総生産)とは、国内の生産活動による商品・サービスの産出額から原材料などの中間投入額を控除した付加価値の総額。物価の変動を考慮しない実数のGDPを人口で割ったものが、一人当たりの名目GDPであり、国の豊かさをはかる指標として使用される。日本の名目GDPランキングは世界3位であるが、国民一人一人の豊かさでいうとそこまで高くないということがわかる。
参照:世界経済のネタ帳
【3】治安のいい国ランキング <日本8位>
イギリスの経済平和研究所による世界平和度指数から算出した平和な国ランキングのデータによると、日本の治安の良さは世界第8位。主に国内の犯罪や暴力などの情報と、国外に対しての戦争や軍事費などの情報をデータ化して作成したランキングである。ちなみに1位はアイスランド。
参照:2015 Global Peace Index
【4】物価の高い国ランキング <日本11位>
世界最大級の組織・人事コンサルティング会社、マーサーは、「2015年世界生計費調査」によると、海外駐在員にとって最も物価が高い都市はルアンダ(アンゴラ)で、日本で物価が一番高い都市、東京は11位という結果になった。今年で21年目を迎えるマーサーの「世界生計費調査」は、世界で最も包括的な生計費調査の一つであり、多国籍企業や政府機関が海外駐在員の報酬・手当を設定する際に利用されている。
参照:MERCER
【5】子どもの幸福度ランキング <日本11位>
ユニセフによる2014年の先進国における子どもの幸福度調査によると、日本は先進31カ国中6位であることがわかった。子どもに関する教育や住環境、健康面など5つの分野において評価し順位づけした今回の調査。物質的な豊かさ(日本は21位)や健康と安全(16位)、教育(1位)、日常生活上のリスク(1位)をもとに分析されている。
参照:日本ユニセフ協会
【6】住みやすい国ランキング <日本7位>
Expat Insiderによる、クウォリティ・オブ・ライフ調査では、住みやすい国ランキングで日本は64か国中7位であった。この調査では、余暇、個人の幸福度、旅行や交通手段、健康度、治安の安全度、快適な暮らし度を総合的に評価したものである。1つの国につき最低でも50人の回答を集めた。調査対象のほとんどの国では100人以上の回答をもとに分析している。
参照:Expat Insider
【7】自殺の多い国ランキング <日本17位>
2012年度WHOによる世界の人口10万人あたり自殺者率の報告によると、日本の10万人あたりの年齢調整自殺率は18.5、世界で17位である。OECD先進諸国のなかではダントツの1位。約70%の男性に自殺衝動があるといわれているため、潜在的に自殺する可能性がある人はさらに数多くいると考えられている。おもな要因は経済的困窮、社会的圧力やうつ病などの精神疾患。
参照:国の自殺率順リスト
【8】1人あたりの国民総所得(GNI)の多い国 <日本17位>
世界銀行「世界開発指標2015」1人あたりのGNI アトラスメソッド(2014年)によると、日本人一人当たりの国民総所得は42,000ドルで、世界17位。ちなみに一位はノルウェーで130,050ドルである。安倍内閣では骨太の方針として、我が国の実質的な豊かさを示す実質国民総所得を上げることを目標にしている。
参照:外務省
【9】平均寿命の高い国ランキング <日本1位>
世界保険統計2014年度版、平均寿命調査では日本の平均寿命は84歳で世界1位であることがわかった。男女別では、日本人男性は8位、女性は1位であり、男女差が大きいことが分かる。
参照:外務省
【10】消費税率ランキング <日本14位>
全国間税会総連合会「世界の消費税(付加価値税)の税率」(平成25年度版)によると、平成26年4月1日現在、日本の税率は8%で世界14位。ちなみに1位のハンガリーの税率は27%。アイスランドが25.5%、ノルウェー、デンマーク、スウェーデンなどの北欧福祉国家では25%と消費税率が相対的に高いことがわかる。
参照:外務省
【11】男女格差ランキング <日本101位>
世界各国の男女平等の度合いを指数化した世界経済フォーラム(WEF)の2015年版「ジェンダー・ギャップ指数」で、日本は調査対象145カ国のうち101位だった。同指数は女性の地位を経済、教育、政治、健康の4分野で分析したものである。日本のような先進国が145ヶ国中101位というのは、かなり評価が低い。
参照:Global Gender Gap Report 2015
【12】少数派に対する社会寛容度 <日本29位>
Gallup World Pollが世界140か国に調査した、社会寛容度調査では日本は29位という結果になった。ここで調査対象となっている少数派グループとは3つあり、1)民族的少数派、2)移民、3)ゲイやレズビアンなど同性愛者が、「あなたが住んでいる対象国はあなたのような少数派の人が住むのに適していますか?」という質問にイエス・ノ―で答えるものである。ちなみに、最も社会寛容度の高い国はカナダで、2位はオーストラリア、3位はニュージーランド。韓国は日本よりも少し高く、28位にランクインしている。
参照:Social Cohesion Indicators
【13】世界遺産の数ランキング <日本11位>
2015年の世界遺産登録数ランキングによると、日本は世界で11番目に世界遺産の多い国である。世界遺産は「世界で共有する普遍的な価値」とされ、文化遺産・自然遺産・複合遺産の3種類を集計。世界163ヶ国、世界遺産1031件を国別に割り出した。
参照:世界経済のネタ帳
【14】世界平和度数ランキング <日本8位>
世界平和度指数とは、イギリスのエコノミスト紙が24項目にわたって144カ国を対象に分析し、各国や地域がどれくらい平和かを相対的に数値化することを試みたものである。国内紛争や治安悪化、軍事力強化など平和維持への不安要素が大きいほど指数は高くなる。2015年の調査によると、日本は8位。1位はアイスランドである。
中東の産油国のなかには治安維持に力を入れている国も多く、犯罪発生率が日本と同じ程度かサウジアラビアのように低い国も存在するが、潜在的テロの危険性や周辺国の緊張、人権等の問題から大きくポイントを落としている。
参照:ウィキペディア
【15】失業者の多い国ランキング <日本33位>
日本の失業率は世界的にみると非常に低く、OECD諸国34ヶ国中33位。日本の失業率は2014年のデータによると3.6%である。ちなみに1位のギリシャは26.3%なのでその差が歴然である。欧州連合加盟国の平均が10.3%、アメリカが6.1%なので、主要な国と比べてみても日本の失業率がいかに低いかがわかる。
参照:OECD DETA
【16】世界平均年収ランキング <日本18位>
OECDの最新の調査によると、OECD30ヵ国のうち、日本の平均年収は18位。日本の平均年収は36481ドルで、日本円にすると約406万円である。ちなみに1位のルクセンブルグは60214ドルで、約670万円。OECD平均は44837ドルで、499万円である。
参照:OECD DETA
【17】教育水準ランキング <日本26位>
国際連合が発表する人間開発指数の1つで、大人の識字率(3分の2の比重)と初等、中等、第3期の総入学率(GER)の組み合わせ(3分の1の比重)から成る2013年の教育指数ランキングによると、日本の教育水準は26位。1位はオーストラリア、2位はニュージーランド、3位はノルウェーである。アジアで最も教育水準が高いのは韓国で11位だった。
参照:Education Index
【18】英語力ランキング <日本30位>
世界最大の英語能力ランキングEF EPI2015によると、日本人の英語力は世界70ヶ国中30位。アジアでは6位である。ちなみに1位はスウェーデンで、2位以下はオランダ、デンマーク、ノルウェーが続く。アジア1位の国はシンガポール、2位がマレーシア、3位がインドである。
参照:EF EPI英語能力指数2015
【19】社会の豊かさランキング <日本15位>
社会の豊かさや進歩の度合いをはかる包括的な経済社会指標として国連開発計画 UNDPが設定した人間開発指数の2015年度版によると、日本の豊かさは世界15位。この指数は平均余命指数、教育指数、GDP指数などから特殊な計算式から算出される。ちなみに1位はノルウェーでスコアは0.944。日本は0.891で、去年より1ランク下がっている。
参照:Human Development Index
【20】少子化が進む国ランキング <日本6位>
女性一人が一生に生む子供の数を数値化した国の合計特殊出生率ランキングによると、2005年から2010年の日本の合計特殊出生率は1.27で6位。1位はマカオで0.95、2位は香港で1.02である。
参照:国の合計特殊出生率順リスト
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