また、積極的な国際線開設も進み、従来マニラや香港経由だったアメリカ・ロスアンゼルス行がフィリピン航空によって、セブ―ロスアンゼルスの直行便が就航。3月15日にはエバー航空がセブー台北間に就航し、同じくアモイ航空がセブーアモイ間に就航した。
同様に3月末にはエミレイツ航空がセブードバイ間に週7便を就航させる。この他、セブと東南アジア諸国を結ぶルートが計画に挙げられていて、候補としてタイ・バンコク、中国、インドなどがある。
こういった増便で手狭になった空港ビルに対して、運営会社は新ターミナルビルを建設中で、2018年の完成を目指し、この完成によって、空港の利用客は現在の年間450万人から1250万人を見込んでいる。
しかしながら、マクタン・セブ国際空港の欠点はこれ以上の空港拡張は不可能な状態であり、これから増え続ける発着機に対して円滑な誘導が維持できるのか不安な要素も残っている。
これは無秩序に増便したマニラ国際空港が滑走路を増設したにも関わらず、慢性的な発着遅延を引き起こしていて、限界が指摘されているのと同じようにマクタン・セブ国際空港にもこの問題が生じるのではないかとの危惧が持たれてのことだ。
特に滑走路が1本しかないのは国際空港としては致命的な欠陥と指摘されているが、現空港の敷地を拡張することは全く不可能な状態となっている。
マニラの場合は既に新国際空港建設の計画は立ち上がっているが、セブに置いては動きは鈍く、わずかにマクタン島東のサンゴ礁を埋め立てて新飛行場を作る計画などが浮上したが、具体的には何も進んでいない。