衛星はISSに収容されたのち、日本の実験棟『きぼう』から放出されて地球を20ヶ月間回る。
今回の開発は北海道大と東北大の協力を得て開発され、1日に2回、衛星写真を撮影し、そのデータをフィリピンにもたらすことによって、自然災害の観測に役立てる任務を担っている。
打ち上げられた小型衛星は『DIWATA-1』と命名されたが、フィリピンの言葉で『妖精』を意味し、2016年末か2017年初頭に2号機の打ち上げを予定している。
1号機の重量は50キロ、縦550mm、横350mm、高さ550mmの四角い形をしていて、高解像度でズーム撮影のできる観測カメラが4種類組み込まれている。
開発はフィリピン人の大学院生と研究生計5人を日本の両大学に派遣し、両大の指導の下に14ヶ月をかけて製作された。
科学開発では遅れを取っているフィリピンでも指導いかんでは人工衛星の製作が可能となり、能力に遜色のない事を今回の成功(実際は搭載したロケット打ち上げが成功)で示し、国内の科学振興に大きな影響を与えるシーンとなった。