三菱UFJニコス、アジアからの訪日客向け新サービスを開始
三菱UFJニコスがアジアから訪日外国人を呼びこむ新事業を4月から始めると3月28日付の日本経済新聞が報じた。同じグループの三菱東京UFJ銀行と連携し、タイのアユタヤ銀行などアジアの子会社や提携銀行のクレジットカード会員に、日本国内の加盟店で使えるクーポンを付与する。
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井上治夫社長は「2020年に訪日客の取引高を2015年比で数倍となる1兆円に増やす」と新たな目標を明らかにした。訪日客を国内加盟店に電子クーポンで誘導する取り組みは業界初。同社は19通貨に対応した外貨建て決済システムや電子クーポンを使える端末を加盟店に導入しており、需要の取り込みが可能だと判断した。
地方銀行との連携も強め、「地方向けの訪日ツアーなどに新サービスを組み込む」とも話した。同社は国内全体のカード取扱高を2020年に20兆円に倍増させる計画だ。井上社長は「日銀のマイナス金利政策で、現金を引き出す際のコストがより意識されるようになる」と指摘。カード利用が中心の訪日客の増加も加わり、国内でキャッシュレス化の流れが今後加速するとの見方を示した。
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