BMW、新戦略「ナンバーワン・ネクスト」発表
独高級車大手BMWは16日の決算報告会で、2025年までの経営戦略「ナンバーワン・ネクスト」を発表した。サブブランド「BMW i」や中・上級モデルのラインアップを拡充するほか、デジタル化および自動運転技術の開発を強化する。これらの取り組みと並行し、「エフィシェント・ダイナミクス・ネクスト」を通して、引き続き従来の内燃エンジン車の開発にも注力する意向を示した。
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サブブランド「BMW i」からは、2020年以降に新モデル「iネクスト」を発売する計画。既存モデルでは、プラグインハイブリッドスポーツカー「i8」からオープンカーの「i8ロードスター」を発売する計画があるほか、電気自動車「i3」では年内に充電容量が大きく航続距離を大幅に改善したモデルを発売する。
また、BMWブランドでは「BMW i」の技術を採用したプラグインハイブリッド車「iパフォーマンス」モデルの販売を強化していく。数年以内には、超小型車ブランドMINIからもプラグインハイブリッド車を発売する計画という。
「プロジェクトi 2.0」では、自動運転技術や車両のネットワーク化に取り組む。高精度のデジタル地図、センサー、クラウド、人工知能などを積極的に活用する。
BMWは将来、様々な代替燃料車が併存すると予想しており、水素を動力源とする燃料電池車の開発にも取り組むとした。なお、内燃エンジン車についても、しばらくは重要な役割を担うとの考えから、効率改善などの開発を「エフィシェント・ダイナミクス・ネクスト」を通して継続していく。
また、次世代技術の開発に必要な資金力を確保するため、利益率の高い中・上級クラスモデルの販売を強化する方針も示した。具体的には、7シリーズのSUVモデル「X7」の発売、高性能スポーツモデルであるMモデルの拡充などを計画している。ロールスロイスの次世代モデルは2018年初めに発売する予定。
photo by Tobiasvde on flickr
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