シンガポール、ハイテク農業で葉物野菜の自給率をアップ
2014年に設立されたSustenir Agricultureではハイテク技術を駆使して、工場で葉物野菜が生産されている。新たなビジネスを立ち上げたのはベンジャミン・スワン氏とマーティン・ラヴー氏。 農業をより収益の見込めるビジネスに変えた立役者だ。
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334平方メールの工場で、高さ3メートルに満たない垂直型の複数階にわけられたラックで生産される葉物野菜は年間54トン。 各ラックではLED照明の光、チューブを通して送り込まれる栄養分、風管からの二酸化炭素が野菜を効率よく育てている。
室内温度は14~22℃に保たれており、工場に立ち入る者は、雑菌がまいり込まないように、ジャンプスーツに身を包みエアーシャワーを浴びることが義務付けられている。
収穫までの日数は2週間。一般的な野外での栽培と比較すると、半分の日数で出荷できるのが大きな利点の一つ。 販売価格は1kgあたり19Sドルと小売店で販売されている同品目よりやや高く設定されているが、茎などが短く使える部分が多いので値段だけの価値はあるという。 また、国内で栽培されていることから海外産よりも日持ちがよく、鮮度は2週間保証できるという。
スワン、ラヴーの両氏は、最新のハイテク技術を駆使すれば、都市部でもサスティナブルなこの農業システムで継続的に野菜を生産できるとし、今後は現在未使用の施設スペースを利用してイチゴやほうれん草の栽培にも取り組みたいとしている。
シンガポール農業食品家畜庁(AVA)の統計では、2014に消費された葉物野菜全体の12%にあたる10,848トンは国内で生産された。 葉物生産の自給率は2010年の7%から大きく伸び、達成目標の10%も超えた。
~The Straits Times 3月10日~
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