クラウド事業への参入は、家電や自動車、工場、建物など様々なモノがインターネットにつながるモノのインターネット(IoT:インターネット・オブ・シングス)」の普及を視野にいれたもので、米国のグーグルやマイクロソフト、アマゾン、IBMなどと競合することになる。
例えば、自動車保険会社ではITクラウドを活用して、車載センサーが収集した運転データを分析し、交通違反の少ないドライバーにはより安い保険料金を適用するといったサービスが可能になる。
ボッシュはセンサーやソフトウエアといったIoTの基盤となる製品を製造しており、センサーデータを活用したサービスも提供している。クラウド事業参入により、より包括的なサービスをワンストップで提供できる強みがある。
同社のITクラウドはシュツットガルト近郊にある自社の計算センターで運営する。ドイツおよび欧州のデータ保護法が適用されるため、データセキュリティの面で顧客に安心感を与えることができる利点があるという。
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