2016年3月10日

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欧州特許出願、サムスンが4年ぶり首位転落、日本最高位はトヨタの12位

欧州特許出願、サムスンが4年ぶり首位転落、日本最高位はトヨタの12位

欧州特許庁(EPO)は3日、2015年の特許統計の詳細を発表した。それによると、韓国のサムスンは出願件数が前年比6.9%減の2,366件に後退し、蘭フィリップス(3.7%増の2,402件)に抜かれて2位に転落した。首位の入れ替えは4年ぶり。日本企業ではトヨタ自動車の12位が最高だった。

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15年の出願件数は前年比4.8%増の16万22件と大きく伸びた。10位以内にはドイツ企業と米国企業がそれぞれ3社ランクイン。これに韓国が2社で続き、オランダと中国は各1社だった。中国の華為技術は昨年も5位に付けており、2年連続でトップテン入りを果たした。
 
日本企業はトップ50に9社が入った(前年は10社)。トヨタ以外の順位はソニーが16位、パナソニックが19位、キヤノンが23位、日立が28位、NECが31位、東芝が32位、三菱電機が39位、富士通が45位となっている。
 
出願件数を国別でみると、1位は米国で16.4%増の4万2,692件と大きく伸びた。米特許法の改正が大幅増の背景にあるという。2位はドイツ(3.2%減の2万4,820件)、3位は日本(3.1%減の2万1,426件)。韓国は4.0%増の6,411件で7位、中国は22.2%増の5,721件で8位だった。韓国と中国はともにデジタル通信、コンピューター分野で強く、韓国は電機・設備・エネルギーでも存在感が比較的高い。
 
国別のシェアは米国27%、ドイツ16%、日本13%、フランス7%で、オランダ、スイス、韓国、中国は各4%となっている。
 
分野別では医療機器がこれまでに引き続き最も多く、前年比11.0%増の1万2,474件を記録。これにデジタル通信(3.2%増の1万762件)、コンピューター(7.8%増の1万549件)、電機・設備・エネルギー(1.8%減の1万198件)が続いた。伸び率が最も大きかったのは8位となったエンジン・ポンプ・タービンで、17.9%増の6,374件へと拡大した。
 
日本勢は電機・設備・エネルギー分野で特に強く、シェアは21%に達し独米(各18%)を抑えて1位となった。輸送機器(自動車、航空機など)でもシェアが20%と高く、ドイツ(25%)に次いで2位につけた。コンピューターでも米国(41%)に続く2位(11%)。主要10分野のなかではこのほか、医療機器(シェア9%)、デジタル通信(11%)、計測(13%)、有機ファインケミカル(9%)、エンジン・ポンプ・タービン(14%)、バイオテクノロジー(8%)の計6分野で3位に付けた。幅広い分野で競争力が高いことが反映された格好だ。
 
photo by Oliver Kurmis

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