現在、天然ゴムの価格は7年ぶりの低水準になっており、インドの農園ではいくつかのゴム農園が生産を停止した。タイ、インドネシア、マレーシアといった国々の生産者の間でも同様の傾向が見られ、日本のタイヤメーカーは、現在の供給過剰状態が近く不足状態に転ずると危機感を抱いている。そのため、従来の生産者からの供給に加え、新たな供給先を模索する動きを見せている。
日本の大手タイヤメーカーは世界的なタイヤ販売の4分の1近くを占め、天然ゴムの主要な買い手となっている。横浜ゴムは7カ国にその供給源を拡大、2014年にはミャンマーからゴムを買い始めた。三井物産は地元企業と協力し、カンボジア、ラオス、ミャンマーといった国に調達ネットワークを築こうとしている。
また、ブリヂストン社は品種改良や木の選択により、インドネシア、西アフリカのリベリアでの自社農場での生産性を向上することや、メキシコと米国南東部に自生しているグアユールからタイヤグレードのゴムを開発することを目指している。
参照:http://www.japantoday.com/category/business/view/losing-grip-japan-tire-makers-target-new-rubber-supplies
photo by PRA