サウジアラビアの大手建設会社の一つでは、原油価格の下落によりフィリピン人労働者300人の給与が五ヶ月未払いであったという。価格は過去一年半にわたって70%以上下落しており、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタール、クウェート、バーレーン、オマーンといった中東の企業を中心に大きな打撃を与えている。
そうした地域で働くフィリピン人は250万人に及び、彼らの地元への送金に影響を与えることが懸念されている。アナリストは、「彼らはまだ送金を続けられているが、原油価格の低迷の影響が出てくるのは時間の問題である」と警告している。豊富なフィリピン人の労働力が宙に浮きかねない状況で、各国の企業も動向を注視し始めている。
参考:http://www.straitstimes.com/asia/se-asia/gulf-jobs-25-million-filipinos
(写真:サウジアラビアのフィリピン人向け商店)
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