輸出先では、昨年全体の40%を占めるEU向けがトップで、米国、カナダ、日本がこれに続く。米国向けの輸出は米の輸出が60%伸びたにもかかわらず、わずかに減少した。
経済学者Srey Chanthy氏は、米ドルが強いためにカンボジア製品には競争力が弱まったと言う。「カンボジア経済が米ドルとリンクし、米ドルが強まれば、輸出に影響します。タイ・バーツが米ドルより安くなれば、1ドルで買えるタイの米の量は増えるからです」と彼は言う。
昨年カンボジアの輸出金額の70%近くをアパレル製品が占めているにもかかわらず、カンボジア縫製業者協会総書記Ken Loo氏は、この数年で初めて成長率が10%を割り込みましたと言う。
「違法な抗議や賃金の上昇による影響を受けたからです。違法な抗議はやめさせないといけませんし、最低賃金はできるだけ抑えるか、生産性と連動させるべきです」とLoo氏は述べる。「組合法がうまく実施されればいいのでしょうが」と彼は付け加えた。
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