アリババ、中国国内好調も海外伸びず、京東が追い上げ狙う
中国ネット通販大手アリババグループの、2015年10〜12月期決算の営業利益が前年同期比33%増であったと1月29日付の日本経済新聞が報じた。
同年11月11日の「独身の日」セールの販売増などが寄与した。ただ売上高に占める海外の比率は6%と同1ポイント減少しており、課題の海外事業は伸び悩んだ。売上高は同32%増の345億元だった。
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昨年11月のセールの取引額は前年より6割増えたほか、スマートフォン経由での売上高も3倍に増え、全体の売上高を押し上げた。スマホ経由でのネット通販の利用者数は昨年12月末現在で3億9千万人と1年で約5割増えた。
投資収益も膨らみ、最終利益は124億元に倍増した。一方、海外事業の売上高は前年同期比17%増の20億元にとどまった。全売上高に占める比率は6%と、前年同期の7%から減少した。同社は東南アジアやインドなど海外での事業を強化しているが、依然として規模は小さい。
中国のネット通販市場を巡っては、2位の京東グループがチャットアプリを提供する騰訊控股(テンセント)と資本・業務提携するなどアリババに対抗する姿勢を強めてきた。アリババは主力のネット通販事業に加え、企業向けのクラウドサービスや電子決済サービスなど事業領域の拡大を急いでいる。
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