日野自動車、国内好調も東南アジアの伸び悩み続く
日野自動車の2015年4〜12月期の連結営業利益が830億円前後と前年同期比3%増えたことを1月28日付の日本経済新聞が報じた。
しかし、東南アジアでの売上停滞はいずれも変わらず。売上高は7%増の1兆3000億円前後とみられる。国内の販売好調が業績拡大をけん引している。
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国内でトラックとバスの販売が伸びた。円安・ドル高の採算改善効果も大きい。首都圏で相次ぐ再開発プロジェクトの建設工事や物流業で使われるトラックが増えた。訪日観光客の増加で観光バスの需要も伸びているという。
日本自動車販売協会連合会によると、9ヶ月間の日野自動車のトラックとバスの販売台数は約4万3000台と8%増えた。メキシコなどの中南米や北米、中近東など新興国向けも順調だった。
その半面、国内に次ぐ主力市場の東南アジアは伸び悩みが目立つ。同社の総販売の2割を占めるインドネシアでは資源開発の停滞からトラック需要が低迷し、タイも落ち込みが長引いている。トヨタ自動車から請け負っている多目的スポーツ車(SUV)などの受託生産も減ったようだ。
4〜12月期は前年同期と比べ、14円程度円安になり、営業利益ベースで数十億円の押し上げ効果があったとみられる。
16年3月期通期の連結営業利益は1100億円(前期比4%増)の見通し。円安効果に加えて原価改善の取り組みが180億円近い増益要因になる見込みだ。
photo by joshr0ckx on flickr
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