通年の販売台数はルクセンブルク、エストニアを除いて増えた。主要市場ではドイツが5.6%、英国が6.3%、フランスが6.8%、イタリアが15.8%、スペインが20.9%の幅で伸びた。
欧米の主要メーカーは軒並み増加。特にBMWが12.4%増、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が14.1%増、ダイムラーが17.3%増と好調だった。VWは6.1%増加したが、シェアは前年の25.4%から24.6%に縮小した。
日本勢ではホンダが唯一、0.7%減と低迷した。上げ幅はトヨタが7.3%、日産が16.8%、マツダが21.4%、スズキが12.5%、三菱が32.1%だった。
EU27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの販売台数は前年比9.2%増の1,420万2,024台だった。
EUの新車販売市場はリーマンショックを機に冷え込み、14年まで6年連続で販売が低迷していた。2年連続の増加で回復は軌道に乗ったものの、ACEAは「販売数はようやく2010年のレベルを超えたに過ぎず、なお低水準にとどまっている」と指摘した。
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