全米航空機製造協会(GAMA)によると、2014年の世界のビジネスジェット機市場は約220億ドル(約2兆6800億円)と13年比で4.5%伸びた。リーマン・ショック後に落ち込んだものの、経済の回復とともに北アメリカを中心に需要は拡大。航空電子部品大手の米ハネウェル・インターナショナルは25年までに世界で新たに9200機、2700億ドルの需要があると予測する。
価格は1機450万ドルと、同等の超小型機のなかではホンダジェットが最も高くなるものの、燃費性能や最大時速、機体の安定性などもクラス最高水準にあり、総合的に見れば競争力はあるという。08年〜14年の販売実績はサイテーション・マスタングが408機。実績ゼロにも関わらず、ホンダジェットはすでに100機以上の受注を獲得している。
藤野社長はホンダジェットについて、「新しいモデルというよりも新しい技術で新しい価値を生む飛行機をつくった」と胸を張る。その根本にあるのはホンダのDNAとなっている創業者、本田宗一郎氏のものづくりへのこだわりだ。
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