ホンダのジェット機ついに米国で承認、30年越しの想いを実現
ホンダが、開発開始から30年にしてようやく、小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」の量産に入ると12月11日付の日本経済新聞が報じた。10日、米連邦航空局(FAA)から安全性のお墨付きとなる型式認証を取得したと発表した。
先行する米セスナやブラジルのエンブラエルに挑む。高度、速度、居住性での優位性を実現した独自の設計と技術。その根底には今も創業者のこだわりが息づく。
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全米航空機製造協会(GAMA)によると、2014年の世界のビジネスジェット機市場は約220億ドル(約2兆6800億円)と13年比で4.5%伸びた。リーマン・ショック後に落ち込んだものの、経済の回復とともに北アメリカを中心に需要は拡大。航空電子部品大手の米ハネウェル・インターナショナルは25年までに世界で新たに9200機、2700億ドルの需要があると予測する。
価格は1機450万ドルと、同等の超小型機のなかではホンダジェットが最も高くなるものの、燃費性能や最大時速、機体の安定性などもクラス最高水準にあり、総合的に見れば競争力はあるという。08年〜14年の販売実績はサイテーション・マスタングが408機。実績ゼロにも関わらず、ホンダジェットはすでに100機以上の受注を獲得している。
藤野社長はホンダジェットについて、「新しいモデルというよりも新しい技術で新しい価値を生む飛行機をつくった」と胸を張る。その根本にあるのはホンダのDNAとなっている創業者、本田宗一郎氏のものづくりへのこだわりだ。
photo by Loimere on flickr
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