インドが世界の経済大国ランキング7位に浮上? IMFが予測
インド統計局が30日に発表した2015年7〜9月期の実質国内総生産(GDP)の成長率が、前年同期比7.4%の成長がみられたと12月1日付の日本経済新聞が報じた。
個人消費と設備投資がともにけん引役となり、4〜6月期の7.0%から加速。内需の成長率は7%を超え、過去3年半で最大の伸びを記録した。個人消費の旺盛さはミクロ統計にも表れている。
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年初以来の利下げやガソリン安が追い風となり、乗用車販売は7〜9月期に2四半期連続の6%増となった。また、エアコン販売も「15年度も前年度比で15%伸びる」と予想されるなど、家電需要も好調だ。鉱工業生産指数の項目である耐久消費財(家電や車、携帯電話など長期での利用が見込まれている商品)は7〜9月期に、4年半振りに2桁増を記録した。
中国の景気減速を受け、成長鈍化に直面するアジア新興国が多いなか、インド経済は独走の様子だ。同国は中国の生産・流通ネットワークに加わっていないのに加え、足元の資源安も原油の輸入額が輸出額を上回るインドには追い風となった。
国際通貨基金(IMF)は10月に公表した最新の「世界経済見通し」でインドの経済規模が15年に2兆1825億ドル(役268兆円)となり、世界7位の経済大国に浮上すると予想した。14年は9位だったが、失速するブラジルとイタリアを追い越すとみる。停滞気味の経済改革の行方も、インドが8〜9%とされる潜在成長率を取り戻す上での鍵となりそうだ。
photo by vidurskye on flickr
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