フォルクスワーゲン、欧州市場のリコール対策を発表
独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)グループは11月25日、不正ソフトウエアを搭載したディーゼル車に対するリコール(回収・無償修理)の内容を発表した。対象となる「EA 189」エンジンのうち、1.6リットルおよび2.0リットルエンジンでドイツ連邦陸運局(KBA)から対策内容の認可を得た。これにより欧州連合(EU)28カ国で約850台のリコール対象車両のうち約820万台に対応する。1.2リットルエンジンについては11月末にKBAに対策案を提出する。
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1.6リットルエンジンでは「フロートランスフォーマー」と呼ばれるメッシュ状の部材を装着し、ソフトウエアの更新を実施する。作業時間は1時間以内となる予定。2.0リットルエンジンではソフトウエアの更新のみとなり、作業時間は約30分となる。1.2リットルエンジンもソフトウエアの更新のみとなる見通しを示している。
VWは当該措置について、すべてのモデル仕様について試験しなければならず最終的な確証は得られていないが、排ガス基準を順守すると同時に、燃費、エンジン性能、走行性能が悪化しない対策に取り組んだ、と説明している。
また、対策にかかる時間については、2016年1月からリコールを開始し、同年を通してすべてのエンジン仕様のリコールを終える見通しを示した。
VWは今回のリコールにかかる費用について公表を控えた。リコールに必要な部材のメーカーと納品可能な時期なども含め交渉中であるという。メディア報道によるとメッシュ状の部材の部材は10ユーロ以下にとどまると見られている。
photo by AndreasPraefcke
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