セブに初のユニクロ店舗が開店、2020年までにフィリピンに120店舗を計画
衣料品製造販売大手の『ファーストリテイリング』社が運用する『ユニクロ』は、既にルソン島マニラ首都圏を中心に24店舗を展開中だが、このほどセブ市に最初の店舗を開店させた。
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同社はイギリスを皮切りに世界16ヶ国に進出しているが、フィリピンに進出、開店したのは2012年6月で、同社とフィリピン最大の小売り業の『シューマート=SM』と組んで合弁企業を設立。
SMの持つショッピング・モール内に次々と店舗を開店させている。セブに初進出の店舗もSMが持つショッピング・モール内で、同社は年内にセブの日本のODAで埋め立てた一等地に建設中の新たなSMモール内に2号店を開店させる予定となっている。
同社によると2020年までにフィリピン国内には120店舗を展開させ、SMの専属テナントとしてのくびきから離れる計画を持つようだが、日本では安価な衣料品としての位置づけの商品が、東南アジア諸国では高級品となり、同社が展開する海外ではフィリピンは最も所得が低いため、想定する利益が生み出せるかどうか問題は多い。
これに対して同社はブランド・イメージをフィリピンに定着させ、中国やマレイシアなどと同様に中間以上の購買力のある層を対象にするようだが、フィリピンには世界的ブランドのH&Mやフォーエバー、あるいは地場資本のブランドなど同社と競合する店舗も多く、競争は激しい。
またフィリピン人は新し物好きで飽きっぽい性格があり、最初は盛業でも後に廃れる事例はたくさんあり、こういった国民性を読んで同社は先発の同社店舗で経験を積んだフィリピン人を店長に起用し、新規に雇用した約120人に接客や商品知識などのトレーニングを行った。
こういった日本的企業教育が実を結ぶかどうか、今後の展開が注目される。
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