1. 何を考えているかわからない
日本は「本音と建て前」の国。本音と建て前とは、日本人の価値観に固有であるため、外国人には理解しにくいようです。NOと言わない日本人と言われていますが、はっきりしない日本人の態度に外国人はイライラしてしてしまいます。特に、仲良くなったのに急に誘われなくなったときなどに、「問題点があるのならはっきり言ってほしかった」と思うようです。思っていることを話してくれない日本人に不信感を抱き、友達になりにくいと感じてしまうそうです。
2. なぜか褒められる
日本人は初対面では相手の良いところを見つけて褒め、相手の緊張をほどいてやり、場の空気を良くしようとするサービス精神旺盛な人が多いです。特に相手が外国人の時には「背が高いね」、「鼻が高いね」、「かっこいいね」と容姿を褒める人が多い ですが、実は「褒められる」ことが苦手な外国人は少なくないのです。元々、相手をおだてたりお世辞を言い合う習慣がない欧米では、「よく褒める日本人」を不可解に感じてしまうみたいです。「こんなに褒められるのは何か裏があるのでは?」と疑心暗鬼になってしまう人も中にはいます。
3. 外国人の壁
日本好き外国人が「日本人とは友達になれない」と思ってしまう理由5つ 外国人の数が少ない日本ではどうしても、外国人を「違うジャンルの人」という目で見てしまいがちです。それに加え、「ウチ(家庭内)」と「ソト(他人)」の関係をはっきり分けたがる傾向が強い日本人は外国人と仲良くなりたいと思いつつ、心のどこかで壁をつくってしまうような矛盾を抱えた人も少なくありません。
子どものころから違う国の人と接する機会の多い国の人とは違い、外国人を「外国人というキャラクター」でしか見ることができない人が多いのも否めません。日本に住む外国人は日本人は自分と壁をつくっていると感じてしまうと言います。
4. 日本人は忙しい?
約束の付け方も日本人と外国人では違うようです。「明日の夜は?」、「来週の土曜空いてる?」のようにさっくり日にちを決めてしまう外国人に対し、ドタキャンの少ない日本人は律儀に手帳を広げて、「再来週の土曜日なら3時から時間あるよ」と答えます。約束に対する「重み」の捉え方が違うため、よく言えば約束に誠実で真面目な日本人ですが、フランクな気持ちで誘っている外国人からすると誤解を生んでしまうことも…。「自分と会うのが嫌だから忙しいふりをしているのか?」と思ってしまう人もいます。
5. 時間がかかる
ただでさえ仕事や勉強で忙しく時間のない日本人なのに、日本人は人間関係を深めていくのに時間がかかるという指摘をする外国人もいます。例えば、「早く親しくなりたい」という気持ちが強い中国人は、初対面でもプライベートな質問をしますが、そんな中国人からすると日本人は秘密主義にうつります。また、反対意見を述べ合う議論好きなフランス人は同意ばかりする日本人の考えがいまいちよくわからず、本音を隠す人=不誠実な人と勘違いされてしまうかもしれません。人間関係を深めていくのに、ゆっくりと時間をかける日本人のコミュニケーション方法は、外国人にはなかなか理解されにくい部分が多いようです。
まとめ
日本人のコミュニケーションは外国人からすると不可解なことも多い。それでは、「外国人と仲良くなって友達になりたい」と考えている日本人はどうするべきか。
まずは、相手が「外国人」であることを意識しすぎるのを止めることからスタートすべきであると思う。そして、思っていることを正直に言葉にする練習をしてみたらどうだろうか。はっきりと意見するのが苦手な人は、自分はそういう人だと相手に教えてあげるといい。とにかく、言葉にすること。これが、母国語の違う相手とのコミュニケーションで心がけるべきことだと私は思う。