フォルクスワーゲン、欧州で850万台をリコール
独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)グループは15日、欧州連合(EU)28カ国で約850台のリコール(回収・無償修理)を実施すると発表した。ディーゼル車に不正ソフトウエアを搭載した問題でVWがドイツ連邦陸運局(KBA)に提出した対応策に対し、KBAがリコールの実施を決定した。ドイツでは約240万台がリコールの対象となる。その他のEU加盟国については各国で詳細を明らかにする。
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リコールは2016年1月から実施する。対象となるのは、エンジンタイプ「EA 189」を搭載した車両。製造年やモデルシリーズによって対応は異なり、新しいソフトウエアをインストールするだけでなく、ハードウエアを交換する場合もある。
なお、VWは「EA 189」の後継エンジン「EA 288」(2012年から搭載)は今回の問題に該当していないと説明している。
VWは、欧州各国のVW、アウディ、セアト、シュコダのウェブサイトで保有車両がリコール対象の車両であるかどうかを確認することができるシステムを導入している。
対象モデルに搭載された違法なソフトウエアは、排ガス試験中にのみ排ガス浄化システムの機能がフル作動し、排ガス基準をクリアするが、通常の走行時には排ガス浄化機能が低下する仕組み。
photo by TehLonz on flickr
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