企業、縫製労働者、政府それぞれの代表者らによる交渉では、ほとんどが月額135米ドルとすることで合意した。フン・セン首相がさらに5米ドル上乗せすることを指示し、縫製・製靴労働者の新最低賃金は月額140米ドルとなり、8日間にわたる緊迫した交渉は終了した。
来年始めから、カンボジア全土の70万人の縫製労働者は現在の最低賃金128米ドルに12米ドル上乗せした金額を受け取ることとなる。
労働組合は政府の発表後もまだ160米ドルを主張する必要性を感じている。一方、縫製企業は最低賃金の上昇で作業効率と生産性も上がることを期待している。
カンボジアの縫製産業は同国の貴重な外貨獲得源であり、主に米国とEU市場を対象とした輸出額は毎年約50億米ドルに達する。カンボジアが生産する衣料はGap、Adidas、Armani、H&Mといった小売大手企業に輸出されている。
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