中国、中古車の販売台数5.4%増! 市場発展に必要なものは?
中国の中古車市場が拡大していると10月15日付の日本経済新聞が報じた。
中国での今年1月〜7月の販売台数は数年同期比5.4%増と、景気が低迷するなかで新車販売の伸び率0.4%増を上回った。しかしそれでも販売台数の規模は新車に比べるとまだ4割と、新車よりも中古車が多い日本やアメリカと比べるとまだまだ伸び盛りである。
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この中古車市場の伸びが鈍いのには、中国らしいお国事情もあるようだ。
まず挙げられるのが「メンツ」。上海に住む30代の男性会社員は「近所の目もあり、中古車は恥ずかしい」と拒否感をもつ。ただ、最近では若者を中心に背伸びをせず、必要な物を低価格で買う「身の丈消費」が広がりつつある。店員によると、「昔ほどメンツは問題にならない」という。
それよりもさらに根が深いのが中古車への不信感だ。中古車市場では走行距離を減らすためにメーターを操作したり、事故車であっても無事故と偽ったりするケースが横行している。「車に詳しくないなら中古車はおすすめしないね。だまされるのが落ちだよ。」と悪びれることなく話す仲介業者もいる。
しかし、マイナス成長が続く新車販売とは異なり、好調の中古車。どこの国でも、新車が売れずに中古車が伸びるのは景気低迷のシグナルだ。中古車販売が伸びているとはいえ、新車販売の4割しかない中国が今後、市場を発展させていくには中古車流通の整備が不可欠である。
photo by InSapphoWeTrust on flickr
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