「ドイツのフォルクスワーゲン(VW)の排出ガス不正は産業界にとってマイナスだが、悪影響ばかり考えても仕方がない」と、コマウのCEO、マウロ氏がミラノで開かれた業界の見本市で語った。
同社の主要取引先は親会社の欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズなど自動車大手。フォルクスワーゲンには投資の抑制を決めた。欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズがディーゼル車規制を見直せば、他のメーカーの投資戦略にも影響する懸念がある。だが、マウロCEOは「規制見直しは商機」と前向きだ。
「電気自動車(EV)へのシフトが進めば、新たな投資が必要になる。どんなトレンドにも対応できる態勢は整えている」と強調する。さらには、「物事は一方向だけに進むと思わないほうがいい」とくぎを刺した。
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