独アウディ、SUVの電気自動車を開発
独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカー、アウディは13日、1回のフル充電による航続距離が500キロメートルを超える電気自動車のSUVを開発していると発表した。2018年に量産車として発売する計画。リチウムイオン電池のバッテリーセルは韓国のLG化学とサムスンSDIから調達する。
LG化学とサムスンSDIは欧州でバッテリーセルを現地生産し、アウディに供給する。独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、ハンガリーとポーランドで生産するもよう。また、このSUVのEVは、2016年に発売予定のアウディ「Q5」の次世代モデルと部品の一部を共有しているという。モデル名は「Q6‐eトロン」になるとみられている。
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このEVのSUVはアウディにとって初めての純粋な電気自動車の量産車となる。すでに販売中のEV「R8‐eトロン」は限定生産モデルで、「A3‐eトロン」などその他のeトロンモデルはハイブリッド車となっている。『オートモビルボッヘ』紙によると、「A3‐eトロン」には三洋電機とパナソニックの電池が採用されている。
■ コンセプトモデルをIAAで披露
アウディは19日、9月に開催されるフランクフルト国際モーターショー(IAA)(プレスデー:9月15~16日、一般公開:9月17~27日)でEVのSUV「eトロン・クワトロ・コンセプト」を出展すると発表した。このコンセプトモデルは当初から電気自動車として設計したもので、EVのSUV量産モデルの方向性を示すモデルであるという。
第2世代のMLBプラットフォームを採用しており、全長は「Q5 」と「Q7」の中間の長さになるという。また、空気抵抗を低減する工夫が施されており、空気抵抗係数(Cw)を0.25に抑えている。リチウムイオン電池は乗員キャビンの下の車軸の間に配置しており、電気モーターは前車軸に1基、後ろ車軸に2基を組み込んでいる。
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